私にとってのトビラ

春は新しい出会いと別れがいっぺんに訪れる季節ですね。だからかな?好きなんだけど、昔から苦手なんだよね。そんな私にもまさに別れの季節が訪れようとしてます。私が所属する素敵な弦楽団(と勝手に思ってる笑)から今日送別会を開いて頂きました。こんな素敵なアルバムまで作っていただいて・・・本当に感謝カンゲキです!



頂いたお手紙の中に、「あなたと関わりを持てたことをお世辞ではなく本当に誇りに思っている」という一文がありました。あぁ、私はこの一言のために毎日頑張ってたのね(笑)

長いのでここからたたみます。



思い返せば、決して楽しいことや嬉しいことばかりじゃなかった。音楽というものには努力では補いきれない、なにか大きなものが必要とされている気がしたから。それを「才能だ」って断言したくはないけど、そう思わずにはいられなくなる時があるんだよね。大袈裟に言えば、私は音楽を演奏することが自分のアイデンティティーだってずっと思ってきた。正確にいうと、勘違いしてきた、かな?^^;私には人から「すごい」って言ってもらえるものがそれくらいしかなかったから、そう勘違いすることで自分を守ってきたようにも思える。でも実際はなんの才能も持ち合わせてない、平凡な人間で。そう気づいてもそれを悲観することなんてなかったけど、「じゃあ私がここにいても誰の役にもたてないんじゃない」ってずっと思ってた。



言葉にしてもらって初めて気づくようじゃ、まだまだ私も青いね(笑)こうやってもがいていただけの私だったけど、それでもその背中を見て何かを感じ取ってくれた人がいた。それだけでも、3年間私がこの場所に居続けた意味はあったかなって思う。



これでようやく、甘い自分から卒業できる気がします。

きっと人の人生にはいくつものトビラがあって。それを全部開けて、中身を味わうには人の一生は短すぎる。でも私は時間が許す限りそのトビラを開け続けていきたいって思うから、これからも自分に与えられた場所で1日1日に勝負していきます。



アルバムに最後に書かれてた言葉は「THANKS FOR YOUR SMILE」でした。

ありがとう。

私も、最後の一音が共鳴し合ったときのみんなの笑顔が大好きでした。