モラトリアム

誰にでも優しいってことは誰にも心を開いていないっていうこと、逆に誰からも優しくされるってことは誰からも心を開かれていないってことでしょ。



たまたま耳にした言葉だけど、その言葉がどうしても忘れられない。





―――走り出す瞬間 扉に手を添え何想う?



こんな世の中で誰かに心を開くっていうのは自分の弱味を見せるようなもので、損ばかりすることかもしれないね。でも打たれ強いようで弱い私は、独りで生きていくことなんて淋し過ぎて出来ない。



軽口の一つも叩いてもらえないようじゃ、自分はつまらない人間だって暗示されてるようなもの。本音を言われて傷つくような伊達な女じゃないから、どうかありのままでぶつかってきてほしい。自分勝手だけど、優しくなんてしてもらわなくても生きていけるんだって、自分自身に証明してみたいんだ。



明日私が開ける扉は、私の人生においてただの通過点にしかすぎない、ちっぽけでもろい扉かもしれない。だけど今の私にとっては、この扉が自分の世界の全てのようにも思える。



「桜は散る運命にあると知っているから美しい」って国語の授業でやったよね。残酷という選別を含んでいるから美は美なんだと知った。この世の中は矛盾だらけでよく分からない。だけどそういう私も、やっかいで、時に煩わしくなるものを今求めようとしている。友達、できるかな?笑



何年か後には否が応でも背負わなくちゃいけないものがある。それが今の段階で見えているのは幸か不幸か分からない。だけど、まだ大丈夫だよね。まだ、猶予されてるよね。笑



明日は晴れるみたいだね?よかったよかった。

明日からまたよろしくね^^